自分とまわりを変える魔法のNLP実践トレーニング(椎名規夫 著)
NLPに関しては、ワードとしてしか理解していなかったので、
とりあえずはAmazonで最も安くて売れていそうな本をチョイス。
3時間ほどで手軽に読めたので、NLP入門として良いのかもしれない。
自分とまわりを変える魔法のNLP実践トレーニング (アスカビジネス)
- 作者: 椎名規夫
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2009/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 24回
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自分とまわりを変える魔法のNLP実践トレーニング キニナルブックス 電子書籍
- 作者: 椎名規夫
- 出版社/メーカー: 有限会社アスカ・エフ・プロダクツ
- 発売日: 2014/04/11
- メディア: Kindle版
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以下、感想とまとめ。
NLPとは
NLPとは(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラム)のこと。
ミラーリングやバックトラッキングでラポールの形成する、
というフレーズは、心理学を勉強した人や、ビジネスでも営業経験のある人なら聞いたことがあるかもしれない。
ミラーリング自体は、鏡のように相手の動作に対して自分の動作をあわせることだが、これはコミュニケーション手法の一つ。NLPは、コミュニケーション手法というよりも、N(体験)とL(言語)とP(無意識のルール)がどのように相互作用しているかの仕組みを理解して実践する方法とのこと。
NLPは、体験、プログラム、言語の相互作用がどのように私たちの体や行動のパターンに影響を与えているかというしくみを学び、実践する手法です。この手法を身につけることによって、私たちは人生のさまざまな局面で、より効果的な成果をだすことができるのです。
-自分とまわりを変える 魔法のNLP実践トレーニング(椎名規夫 著)
NLPに関連する用語
心理学の用語やNLP特有の単語など。
用語 | 意味 |
---|---|
ラポール | 相手との信頼関係が築かれている状態 |
ミラーリング | 相手の動作に対して、まるで鏡のように自分の動作も合わせる方法 |
バックトラッキング | 相手の感情や起きた事実をオウム返しのように繰り返す |
キャリブレーション | 言葉(意識)と非言語(無意識)を観察すること |
メタモデル | 言葉には表現されない省略された情報を収集したり、意味を明確化したり、制限を見つけ出すための効果的な質問方法。 |
*センタリングされた状態 | 「気づき」と「無批判」と「慈愛」の真ん中にいる状態 |
リフレーミング | 同じ物事を異なる視点や枠組み見ることで新しい気づきを得る |
*センタリングされた状態
センタリングされた状態というのがよくわからない。
Awareness(気付き)
★
Non-judgement(無批判) Compassion(慈愛)
この真中にいる状態をセンタリングされた状態という。
本書の言葉を借りると
別け隔てなく無条件に愛を傾ける慈愛の気持ちを持ちながら(慈愛)
相手のスキルや能力よりも相手の動機や目的に目を向け、
一見不合理に見えるものも必ず肯定的な価値があると信じて(無批判)
五感を研ぎ澄まして、起きている出来事に興味を持つ。(気づき)
とある。私には慈愛はまだ持ち合わせてないので
ここはひとつ自分がマザーテレサになったと思い込むこととする。
ラポール形成をすることをゴールとして要点をまとめると、
- 相手の無意識が出てくる非言語である「仕草」や「表情」に注目する(キャリブレーション)
- 観察するときは、マザーテレサになったイメージ(センタリング)で
- 相手の言葉や非言語のジェスチャーをミラーリングやオウムがえししたり(バックトラッキング)
- 相手の感情を先回りしてねぎらい、効果的な質問で相手を内にある思いを外に出す(メタモデル)
- 歪曲された内容も思い込みをリフレーミングすることで、相手の見方に新たな気づきを与える
効果的な質問、メタモデルの重要性
この本を読んで難しいな、もうちょっと勉強しないと、と思ったのがメタモデルである。
簡単にいえば「良い質問」をして、複雑な会話のやりとりから事実や前提や制限などを見つけ出す作業だと理解している。
仕事を進める上でも、良い質問をすると、相手が気持ちよく喋ってくれることがよくある。
この良い質問が難しい。
この本を読んで私だったらどういう点を注意するかというと、
- 相手の感情がどういう状態かを把握して、
- 言葉には前提が含まれているということを意識して見つける
- その上で、感情と前提に対してコミュニケーションをする
というもの。例えば下記のような相談をもらった時には、
「昨日、自分のミスで大きいトラブルに発展してしまって、これからどうしたらいいかわからない...」
この時の相手の感情は「皆に迷惑をかけてしまった。申し訳ない。自分に自信がなくなる…」などが考えられます。
また、相手の無意識に考えている前提は「ミスは起こしてはいけないもの」などがあるかなと思います。(もちろんその人のパーソナリティにもよるかと思いますが)
これに対して、まずは相手の感情をねぎらう。
「それは相当心苦しかったよね、皆にも申し訳なく思っちゃうし、大変だったね。」
そして、前提に対してコミュニケーションをする。
「でもミスは起こしてもいいんだよ。ミスを起こした分だけあなたのノウハウになり自信になるだろうし、同じミスを他の人が起こして、あなたのように辛いと思うことが劇的に少なくなる。それに、うちは失敗を許容する文化だからね。ミスがない状態のほうが良くない。」
とか?これをリアルタイムに十人十色の人間相手にやるのはとても難しそうだと感じる。
まずは、周囲の友達などを中心に試してみようと思う。
コミュニケーション想定問答
本書を読んでいく中で出てきた例や、日常の会話で覚えているコミュニケーション例。
リフレーミング
◎自分のことばかり話ちゃうんだよね...
→引き出し多いよね、会話に困らないよね。
◎人の話聞くの苦手だなぁ
→自分の強い心を持っているよね
◎仕事しすぎて、プライベートの時間がなかなか取れない
→仕事に責任感持っているよね
◎Aさんが嫌いでしょうがない
→人を嫌いって言えるのはとても正直な人だね
ミラーリング
◎相手が右手で眉毛を触る
◎グラスを持って話てから、飲む
◎フォークを持って料理を食べようとする
→同じように行動、動作する
バックトラッキング(言葉)
◎今日花粉飛び過ぎだよね。
→すごい花粉飛んでいるよね。
◎このビール中に沈んでいるの虫じゃない?
→ビールの中に虫が沈んでいるね。
◎今日は朝からトラブル続きで、疲れちゃった
→トラブルばかりで疲れてるんだぁ、今日はゆっくり飲もう。
バックトラッキング(感情)
◎昨日会社でお茶こぼして怒られちゃった…
=感情:申し訳ない、恥ずかしい、使えないと思われて嫌だ、
→相手にも申し訳ないよね、私もやってしまったって思うことがあるわ。
◎これ友達から送られてきた写真なんだけど見てみて?
=感情:面白いと思っている、笑って欲しい、素敵な友達がいる
→これは面白いね、変わった友達だね
前提へのコミュニケーション
◎Aさんが嫌いでしょうがない:
=前提:人を憎んではいけない
→人を憎んでもいいんじゃないですか。それだけ自分の心に素直ってことですもんね。反面教師にもなるし、良い人生を送るための手本になりますね。
◎恋人と別れたのに忘れらない。。まだ好きで辛い」
=前提:別れた恋人のことを好きでいてはいけない
→これからもずっとその人のことを好きでいていいんじゃないですか?
とても素晴らしい人だったんだね。
その他(差異、偶発性、as if)
◎私には、それはできません
→もし、できるとすれば何から始めますか?(as if)
◎私はよく緊張します。
→緊張する時があるんですね。どういう時にするんですか?(いつもではない、たまに)
→今は、一番緊張している時に比べて、何%くらいですか?(差異)
いやぁ奥が深そうだ。以上。
自分とまわりを変える魔法のNLP実践トレーニング (アスカビジネス)
- 作者: 椎名規夫
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